浮気相手の裸の画像は不貞の証拠になるのでしょうか。
先日弊社にお電話で問い合わせがありました。
内容は旦那さんのスマートフォンを見たら浮気相手と思われる女性の裸の画像があったとか。驚いてラインも覗いたら「愛してる」とか「今すぐ会いに行きたい」等のやり取りが有ったそうです。
「これで不貞の証拠にはなるのでしょうか」というのがご相談内容でした。
浮気相手の裸の画像は不貞の証拠にはなりません
いきなりの知らない女性との愛のやり取りだけでなく、裸の女性の画像まででてきては・・・どうやら旦那さんは浮気は間違いなくしていると考えて間違いなさそうですね。
ですがこのラインの内容と画像だけでは不貞の証拠としては不十分で決定的な証拠とはなりません。
不貞行為は「男女間の性交渉」です。性交渉を伴わない密会は不貞行為には該当しません。
また不貞行為が離婚事由となるためには不貞が1度だけでなく反復した不貞行為が必要となります。
ラインの内容も、裸の画像も「不貞があるとにおわせる証拠」ではありますが不確定要素が多く不貞の補足的な証拠にはなりますが完全に「不貞の証拠」とはなりません。この場合裸の画像が「旦那さんが浮気相手と性交渉をしている画像」だったとしたら決定的な証拠になるのですが・・・
ではどのようなものが決定的な証拠になるのでしょう。
決定的な不貞の証拠となるものとは？
ラブホテルに入っていく様子の画像（ラブホテルは性交渉をする為の施設であり、カップルの利用であれば間違いなく性交渉をしたと裁判でも認定されています）、または旦那さんが肉体関係があった事を証言するなどと言う場合が浮気の証拠となり得るものとなります。本人の証言はもちろんですが、ラブホテルの利用を押さえた場合、本人たちがラブホテルに入ったものの性的関係を否定しようとも、ラブホテルを利用すれば基本的に否定しても通らない、否定しようがない、ということになるのです。
ラブホテル以外を利用する場合は決定的でない状況で証拠を積み重ねていかなければならず、時間がかかる傾向があります。浮気相手の部屋を密会場所にしている場合は証拠を積み重ねる必要が有り時間がかかる傾向にあります。
ビジネスホテルを利用する際は「チェックイン後、一緒に同室に入っていく」ところまで押さえる必要があります。ビジネスホテルに入っていったところのみでは「部屋を別々にとった」などといいわけが出来てしまうのです。
手を繋ぐ、キスの画像は不貞の証拠にはならない
以上の内容から、食事を一緒に取る、浮気相手と手を繋ぐ、キスをする、などの証拠は「性交渉を持った」という決定的な証拠にはなりません。
成功報酬制の探偵事務所などでは成功とする条件に上記のような「手を繋いだりキスをしたりする画像」も成功とし高い成功報酬をもらうところもあるようで驚いたのですが・・・はっきり言ってそのような証拠が取れても決して成功ではないことを頭に入れておいてくださいね。
そのような画像は「ないよりマシ」程度の証拠にしかなりません。
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